食品添加物概要
食品添加物は、「食品の製造の過程において又は加工もしくは保存の目的で、食品に添加、混和、湿潤その他の方法によって使用するもの」と定義されています。日本で使用許可されているのは、厚生労働大臣がその安全性を認めたものだけです。
また、加工食品に食品添加物を使用した場合には、食品衛生法によって、原則としてすべて表示が義務付けられています。ただし、製造過程で除去されたり、中和されたり、ほとんど残らない「加工助剤」、および原材料中には含まれているものの、使用した食品には微量で効果が出ない「キャリーオーバー」については、表示が免除されています。
食品添加物の用途は主に次の6つに分かれます。
1.色
2.味
3.香り
4.歯ざわり・舌ざわり
5.変質防止
6.その他
1.色
着色料・・・色の強化
発色剤・・・色素の固定と発色
漂白剤・・・食品の漂白
・食品例
漬物、菓子、ハム、ソーセージ、寒天
2.味
甘味料・・・甘味の強化
酸味料・・・酸味の強化
化学調味料・・・味の強化
3.香り
着香料・・・匂いの消去や強化、変更
4.歯ざわり・舌ざわり
糊料・・・粘性の増強
乳化剤・・・水と油を混合し、安定化する
膨張剤・・・ふくらませる
5.変質防止
保存料・・・微生物の発育防止、殺菌
防カビ剤・・・かんきつ類のカビ防止
殺菌料・・・腐敗原因菌、病源菌を殺す
酸化防止剤・・・油脂の酸敗防止
被膜剤・・・果実類の鮮度防止
6.その他
強化剤・・・栄養素の補充
ガムペースト・・・チューインガム基材